太陽電池量産装置メーカー、PEMS社
 [企業探訪] ロールトゥロール印刷装置市場先占が目標

 | 大徳所在のPEMS社のホ・ウンヘン代表は長年にわたり技術事業化の現場で技術評価、新事業の戦略づくりに携わった経歴をもつ。プリンタブルエレクトロニクス(Printed Electronics)はホ代表にとって最も成功の可能性が高い技術事業化モデルという。
ホ代表は「これまで産学研が技術事業化のために努力してきたが、まだ代表的な成功事例が出ていない。成功した技術事業化モデルを作りたいという一心でPEMS社を創業した」と語る。
韓国機械研究院(院長イ・サンチョン)新技術創業インキュベーションセンターに位置するPEMS社は2009年2月に資本金1億ウォンで創立、初年度に売り上げ4億4000万ウォンを達成した。その余勢を買って2013年にはプリンタブルエレクトロニクスの代表企業になることを目標にしている。
プリンタブルエレクトロニクス技術は新聞を大量に印刷するように印刷技術を利用して次世代ディスプレイ、太陽電池、RFIDなどの電子装置を生産する技術。その最大の長所は親環境的という点。従来の半導体生産工程であるLithography、メッキ、エッチングなどとは違って必要な部分のみを印刷することから生産コストを画期的に下げるだけでなく有害物質もほとんど発生しない。
世界的にはプリンタブルエレクトロニクス生産方式は主にLCDの生産に利用されているが、今後3年以内に半導体、RFID、太陽電池などの生産にもプリンタブルエレクトロニクス方式が導入されるものとPEMS社では分析している。
PEMS社の主力商品はRoll to Roll/Roll to Plate(ロールトゥロール/ロールトゥプレート) 印刷方式を利用した薄膜太陽電池生産装置とロールトゥプレート実験装置。2009年2月のPEMS社の設立と同時に機械研からロールトゥロール/ロールトゥプレート印刷技術の移転を受けた。ロールトゥロールは薄いフィルムに、ロールトゥロールプレートはガラスなどの基板に印刷する技術。
PEMS社の装置の特長は市場や顧客のニーズにこたえるオーダーメード型の製作が可能で、従来の装置よりもコンパクトなうえ装置の追加や変更が容易な点。
PEMS社は昨年4月に全羅北道・扶安で開かれたプリンタブルエレクトロニクス協議会のワークショップと8月にKINTEXで開催された「ナノコリア」、11月に済州島での「ICFPEカンファレンス」に装置を出品して対外的な認知度が高まった。「ナノコリア」と「ICFPEカンファレンス」は国際展示会であり、同社を内外に知らせる契機となった。
展示会に参加した他企業はパンフレットなどの印刷物で広報を行なったが、PEMS社はR2P実験装置を展示会場に搬入、実物を展示することでバイヤーの高い関心を呼んだ。同社は今年日本、台湾を手始めに世界市場へ進出する計画という。
 | ▲ 大面積電子印刷装置(左)と印刷サンプル(右) ⓒ2010 HelloDD.com |
 | ▲ ICFPEカンファレンス(左)とナノコリア展示会(右) ⓒ2010 HelloDD.com |
itom@hellodd.com
[2010-02-04]
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