脂肪組織から血液幹細胞を分離できることを立証
 KAISTのコ・ギュヨン教授研究チーム…白血病などの治療に応用可能

大徳所在のKAIST(韓国科学技術院、総長ソ・ナムピョ)は2月4日、脂肪組織から白血病などの血液系の難病治療に利用が可能な血液幹細胞を分離できることを立証したと発表した。将来、低費用かつ容易な方法で血液幹細胞を供給することを可能にすることが期待される。
今回の研究結果はその重要性が認められて世界的な学術誌である『Blood』誌に表紙論文として掲載されただけでなく、同誌を発行している米国血液学会が世界のマスコミを通じて一般人に知らせるなど異例の扱いを受けている。
血液幹細胞は多様な種類の血液細胞に分化する分化能をもつ代表的な成体幹細胞で、白血病など血液系の難病治療に利用されている。主に成体の骨髄内部に存在するが、その量が限られており生体外における増殖が困難であることから研究や治療への使用が容易ではなかった。
KAISTのコ・ギュヨン教授研究チームは脂肪組織と骨髄組織がさまざまな共通点を持つという点に着眼し、骨髄を損傷させた動物に脂肪組織に存在する皮下脂肪細胞を静脈注射したのち、この細胞に由来する血液細胞が長期間動物の血液内に存在するということを突き止めた。
またこの過程を通じてコ教授チームは注入した脂肪組織の皮下脂肪細胞に損傷した骨髄を再生させる能力をもつ血液幹細胞が存在するという事実を明らかにした。
今回の研究を支援した教育科学技術省の21世紀フロンティア研究開発事業のキム・ドンウク細胞応用研究事業団長は「血液幹細胞を骨髄や血液から分離できることはすでによく知られているが、一般に不要な組織と考えられている脂肪組織を血液幹細胞の供給源とできることを証明したのはこれが初めて。再生医学の新たな細胞供給源として脂肪組織の利用可能性を提示したことで血液幹細胞の自家移植に新たな方法を提供することが期待される」と述べた。
itom@hellodd.com
[2010-02-08]
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