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ETRI、HD級動画の瞬間伝送技術を開発

来年下半期ごろ実用化の予定


● ブルーレイ(Blu-Ray)方式の高画質動画を圧縮展開の過程なくリアルタイムで伝送
● TVやゲーム機につなぐことなく迫進感あふれるレーシングゲーム等が楽しめる
● 有線伝送に依存せざるをえなかった高画質、大容量データの無線伝送
● 高品質の無線ホームネットワーク構築

来年下半期ごろに商用化される新たな無線ネットワークシステムの性能である。

3.6Gbpsの伝送速度をもつ無線LAN「NoLA」、次世代携帯インターネットサービス「3.9G」などの技術を相次いで発表している大徳所在のETRI(韓国電子通信研究院 院長 チェ・ムンギ)がまた新たな技術を発表した。ETRIは「ミリ波帯域3Gbps級無線伝送システム」を開発、2月28日にデモンストレーションを行なった。

この技術を利用すれば次世代DVDのブルーレイを無線でリアルタイム伝送することができる。650MBの容量のCD1枚をダウンロードするのにかかる時間は1∼2秒。開発グループではこの技術を瞬く間にデータ伝送が完了するという意味で「瞬間伝送」と呼んでいる。

今回開発された技術は現在、近距離通信に広く使用されているブルートゥース(1Mbps)よりも伝送速度が100∼200倍早い。ETRIのキム・ジンギョン博士は「60GHzの周波数帯域は波長が短く各種素子の小型化および軽量化が可能なため超高速無線LANに最適の周波数。ホームネットワークや高画質マルチメディアデータ無線伝送などの応用サービスに最適」と言う。

「60GHzミリ波周波数帯域」は無線局の許可がなくとも使用できる非許可帯域。したがってこの帯域は所定の技術基準さえクリアすれば誰でもどんな用途でも使用可能な「用途未指定帯域(FACSFACS・Flexible Access Common Spectrum)」。ETRIのチェ・ムンギ院長は「誰でも自由に使用できる60GHz帯域を開拓したという点で意味が大きい」と説明している。

▲ 3ギガ級無線伝送システムの検証用開発プラットフォーム
ⓒ2008 HelloDD.com

◆ 未来型ホームネットワーク構築の方向提示…島嶼、港湾、運河、山間地域無線通信にも活用

研究グループではETRI内の11研究棟で開催されたデモンストレーションでフルHD級のブルーレイ動画を既存の無線LANを利用して伝送して見せると同時に「瞬間伝送」方式で無線伝送した画面を見せてその差を示した。同時に再生を開始したが、従来の無線LANを利用した動画は瞬間伝送方式の画面に比べ画質が劣り1∼2秒ほど再生速度が遅い。

研究グループの説明によると既存の無線LAN方式はデータを圧縮し、展開する過程が必要なため画面の劣化、伝送遅延などの現象が起きる。だが瞬間伝送技術はデータを圧縮せずにそのまま伝送するためこうした現象が起こることはないという。

ETRIは昨年10月に伝送速度3.6Gbpsの「NoLA(第4世代無線伝送システム)」を開発した。伝送効率の面では似ているが、開発の目的が異なる。まず周波数帯域が違う。60GHzは波長が短く通信距離が建物内部では10m、別途のアンテナシステムを設置した場合外部では1kmにおよぶ。しかし電波の回折性(障害物を避けて行く能力)は落ちる。

ETRIのイ・ヨンウ責任研究員は「瞬間伝送技術は家庭内での無線ホームネットワークや会社内での無線伝送など固定された状況での無線伝送に有効。NoLAは既存の周波数を使用している移動無線伝送に重点を置いて開発されたので比較は難しい」と説明する。またNoLAはコンピュータ用の無線LAN技術に活用されるが、瞬間伝送技術は家庭用無線ホームネットワークの構築に主に活用される計画。

ETRIのチェ・ジョンファ責任研究員は「この技術は周波数間の衝突の憂慮がないのが特長。ビル間の社内通信や光ケーブル構築が困難な島嶼、港湾、運河、山間地域などの無線通信にも活用できる。さらに電子機器の使用が頻繁な船舶、航空部門、自動車間通信など高付加価値産業融合技術への応用も期待できる」と述べた。

今回の技術はKOMOTEK社、Rasys社、TECHWIN社などと共同で1年間の研究の末に開発された。ETRIは来年初頭まで国際共同研究を通じて瞬間伝送技術のSoC(チップセット)も開発する予定。実用化の時期は来年下半期と予想されている。

ETRIではこのシステムの開発が韓国国内市場にもたらす経済的波及効果について、2013年までに総額2兆440億ウォンの生産誘発効果と7972億ウォンの付加価値を誘発するものと見ている。

ETRIでは今回の試製品開発を通じて国際電気電子学会(IEEE)における国際標準化活動とEcma International)国際標準団体の韓国誘致など関連国際標準化規格開発と連携、知的財産権確保でも有利な位置に立っている。現在、ETRIはこの瞬間伝送技術に関連して昨年14件の技術が国際標準(IEEE)で採択され、12件の源泉特許を出願している。



itom@hellodd.com
[2008-02-29]

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