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POSCOの「心臓」を作った大徳のベンチャー企業、Fine Tech社

[DTVニューフェース] 朝鮮耐火社が出資、ファインセラミックなどを製造


世界有数の鉄鋼会社POSCOの心臓とも言える溶鉱炉。溶鉱炉は1600度前後の熱に耐えられる強くて丈夫な素材で製作される。これに使われるセラミックを生産して韓国の製鉄産業を陰で支えている企業が大徳研究開発特区のFine Tech社(代表 ポムジンヒョン)である。

Fine Tech社は2006年の末に大徳特区に入居した朝鮮耐火社の出資会社。朝鮮耐火社はFinex技術(POSCOが世界で初めて採用した直接還元式製鉄工法)の開発初期から同工法に使用される耐火物をPOSCOと共同で開発、関連国際特許を取得した。

耐火物は高い温度と圧力に耐えられる品質が要求される製品。わずかの欠陥が大事故につながる。Fine Tech社は朝鮮耐火社の耐火物研究所だった時代からセラミックについて研究を重ねてきた。Fine Tech社は新素材開発のために朝鮮耐火社が設立し、朝鮮耐火社で20年間耐火物およびセラミックについて経験を積んできたポムジンヒョン代表を中心にファインセラミックの研究開発に取り組んでいる。

▲ 大徳テクノバレー(DTV)内に位置するFine Tech社の社屋
ⓒ2008 HelloDD.com

ファインセラミックに特定の性質を持たせるためには原料の配合や環境づくりなどを計画せねばならない。生産過程の微細な差でもまったく違う物質が生成されてしまうため。ポム代表はセラミックについて研究を始めて間もない頃、温度などの条件を微細に調節することに集中したあまり指の指紋がなくなってしまったこともあるという。また完成したセラミックの状態を早く知りたくて冷める前に装置を開いたためセラミックが割れてしまったこともある。

現在、Fine Tech社はホットプレス(hot press)および常圧焼結技術を利用して多様な形態の「SiCセラミック」を開発、生産している。SiCは強度や硬度が高く耐磨耗性、化学的耐久性、熱間強度がすぐれておりPOSCOの溶鉱炉の耐火煉瓦にも使用されている。SiCは用途によりAl(アルミニウム)、B(硼素)、C(炭素)などを焼結掃除として使用し、2000℃以上の非酸化雰囲気で結晶をなす物質。Fine Tech社は結晶環境づくりなどについて研究開発を続け、防弾素材や機械構造部品、耐磨耗シリング材、ベアリングポンプの部品をはじめエネルギー、環境分野への進出も計画している。

◆ 事業多角化を模索…エネルギー、環境分野への進出が目標

セラミックの原料は地球を形作る全ての非金属。多様な物質の組み合わせで作ったファインセラミックは燃料電池や太陽電池など親環境エネルギーやエネルギー消費が小さく効率的な自動車、汚染源を除去するフィルターなどの開発には必要不可欠。

Fine Tech社はこうした点に注目して耐火物に関する研究を「エネルギー」「環境」分野に応用、事業を拡大する計画を立てている。大田市が先月4日に開催した「新再生エネルギークラスタービジョン宣布式」でも製品を展示した。ポム代表は「人類が必ず解決せねばならない問題がエネルギー問題と環境問題。太陽光発電のための太陽電池の素材、エネルギー節約のための断熱材、空気を浄化するためのフィルターなどに関連のある素材としてファインセラミックが活用できる」と言う。

▲ Fine Tech社が開発、生産した多様なセラミックのサンプル
ⓒ2008 HelloDD.com

◆ 研究インフラ活用…大田の人々の記憶に残る企業に

Fine Tech社は独立に際して朝鮮耐火社の本社がある光陽(クァンヤン)や研究所がある浦項(ポハン)ではなく大田(テジョン)を選択した。充実した研究インフラと生活の安定がその理由。現在、国防科学研究所と共同で防弾素材などについて研究しており、KAISTの教授にセラミック関連の諮問も受けている同社は大徳に定着して3年になる来年から共同研究を本格的に進める計画という。大徳所在の韓国化学研究院や韓国エネルギー技術研究院などの研究インフラと連携してさらに技術力をアップさせるというのがFine Tech社の目標。

ポム代表は「大田の優れた研究人材と浦項の産業現場の経験が合わさればよい成果が生まれるはず。地域の特性をよく理解して大田の人々の記憶に残る企業になってみせる」と抱負を述べた。

itom@hellodd.com
[2008-06-27]

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