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交通事故率を85%減らした「アスファルトベンチャー」

[企業探訪] 韓水道路産業、排水性舗装材を開発


梅雨、台風など雨の多いこの季節には雨によるスリップや交通事故の危険性が高まる。しかしアスファルトに水が染み込めば雨天時にも安全に運転ができる。これを可能にしたベンチャー企業が大徳にある。大徳所在の韓水(ハンス)道路産業は路面にたまった水により発生する交通事故を減らすために「道路舗装材」を開発した。細かい粒のアスファルト骨材を大きなものに変えて排水を可能にし、ハイドロプレーニング現象などを防止するというもの。

韓水道路産業は1997年から排水性アスファルトをはじめとする親環境舗装材を研究に着手、特許製品である「S-palt」など多様な舗装材を開発した。現在、排水性舗装材の分野では韓国国内で最高水準の技術を誇る。同社のパク・チョンホ社長は「実際にS-paltで舗装された区間について調査した結果、雨天時の交通事故率が85%も減少したことがわかった」と言う。

◆ 排水性舗装で騒音が減り広い視野を確保

アスファルトはさまざまな大きさの骨材を乳剤に混ぜて作る。骨材の大きさにより組織間の隙間が生じるが、これを「空隙」と言う。韓水道路産業の主力製品「S-palt」は一般のアスファルトの空隙率3%を15%まで引き上げ、隙間の大きさを5倍にした。この空隙を通じて雨水が舗装の表面にたまることなく基層面へ排水されるため自動車を安全に運行することができる。

チョン・ソンイル副社長は「空隙を大きくするために従来のアスファルトより粗い粒子の骨材を使用するが、問題は空隙が大きくなると舗装材自体の耐久性が弱くなること。この問題を解決するために「TPS」という合成ゴム類のアスファルト乳剤を開発してアスコンに混ぜている」と説明する。TPSはアスファルト組織を強くするため空隙が広くても耐久性を維持できる。したがって道路の使用年数も平均5年から10年程度まで伸ばせる。また広い空隙は安全確保だけでなく環境改善にも役立つ。空隙が車両の走行騒音を吸収するため。

▲ 排水性アスファルトで舗装された道路の効果を示す写真
ⓒ2008 HelloDD.com

チョン副社長によると1台の車が通過する際に一般のアスファルトに比べ3dB程度の騒音低減効果があるという。これは100km/hで走る車の騒音が80km/hで走る騒音まで減る効果に相当する。人間の耳には道路交通量が50%程度経ったと認識される。さらに雨天の運転時に地面にたまった水に光が乱反射して車線などが見えにくくなる現象も解決できる。特に夜間の視認性向上が顕著で事故率を低下できる。チョン副社長は「排水性アスファルトは騒音防止効果も優れており住宅街や学校周辺の道路での効果が大きい。空隙が大きいので摩擦係数も高まりこれも事故を減らすのに役立つ」と付け加えた。

◆ 植物が育つコンクリートなど多様な親環境製品を開発

▲ バイオコンの上に根付いた植物
ⓒ2008 HelloDD.com
舗装材の透水性向上のための大きな空隙は河川の堤防のコンクリートにも応用できる。韓水道路産業が開発した「バイオコン」は水や酸素、二酸化炭素が通過するので植物が育つ。一般的に河川の堤防に使用されるブロックは河川の水位が高まると堤防の地盤に水が染み込み水位が低下すると崩れてしまうことがある。しかしバイオコンは植物の根により地盤が固まりこうした心配がない。現在、大田の甲川に設置されている。

また韓水道路産業が最近研究開発に力を注いでいるのが「カラークロード」。これは排水性の舗装からさらに一段階発展させて舗装材の蓄熱作用を減らす製品。アスファルトは昼間に受けた熱を夜間に放熱して都市全体の温度を上げる一因となっている。しかし道路表面にカラークロードを塗布すれば舗装材が熱の一部を反射するので夜間に放熱する温度も低くなる。都市環境の改善に役立つ製品といえる。

パク社長は「いずれ市街地道路だけでなく高速道路や国道にまで市場を拡大したい。さらに技術を磨いてゆく」と抱負を述べた。







▲ 排水性舗装材に着色した「カラーコン」について説明するパク社長(左)。多様な骨材と乳剤を混ぜて耐久性と空隙を実験した後、番号をつけて参考にする(右)
ⓒ2008 HelloDD.com




itom@hellodd.com
[2008-07-11]

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