Enbestech社、親環境・高効率燃料ペレットを生産
 [企業探訪] 石油に代わる新たなエネルギーとして注目

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石油価格をはじめ各種エネルギー費が高騰する中、エネルギー節約に付加価値を見いだそうとする企業が増えている。大徳所在のKAIST(韓国科学技術院)新技術創業館3116号に位置するEnbestech社(代表 チェ・ジニョン)もこうした会社の一つ。代替エネルギー「ペレット」を利用したボイラーや暖房器を利用すれば燃料費が灯油の3分の1程度で済むことから今後需要が増加するであろうとチェ・ジニョン代表は見ている。
ペレットとは植物や木をおがくずのような小さな粒子に粉砕、乾燥、圧縮して銃弾(pellet)の形に成形した製品を指す。1Kg当たり4500Kcal以上の熱量を生むことからスウェーデンなどの北欧を中心に10年以上燃料として活用されてきた。チェ・ジニョン代表は「材木は低廉な価格で購入できる。まだ韓国国内では一般的ではないが、石油価格の高騰が続き、CO2の規制が始まれば暖房器の分野でヒットするはず」と言う。
◆ 環境(environment)、最高(best)、技術(technology)を組み合わせて社名を命名
 | ▲ Enbestech社チェ・ジニョン代表 ⓒ2008 HelloDD.com | 以前から環境分野に関心のあったチェ代表は社名を考えるに当たって環境(environment)、最高(best)、技術(technology)の三つの単語を組み合わせてEnbestech社とした。2002年の創業当時にはモーターの代わりに電磁石を利用するヘルス医療機器の開発に取り組んでいたがペレットを知ってこれを主力事業とした。
ペレット1トンの出す熱量は暖房用の灯油500ℓの熱量とほぼ同じ。これを1000Kcal基準の燃料金額に換算するとペレットは690ウォン、暖房用灯油は2155ウォンで、ペレットは灯油の3分の1程度の燃料費で済む。またIPCC(気候変動に関する政府間パネル)でも温室ガスの排出量から除外されており、粉塵の発生率も少ないため環境汚染の心配が小さい。産業用暖房器の場合3%、家庭用は0.3%未満の灰が発生するがこれは無機質肥料として使用できることから環境にやさしい代替エネルギーとして注目されている。
チェ代表は「普及初期なので一般の暖房用ボイラーより値が張るが、維持費の点で長い目で見れば経済的。燃料は代理店が配達してくれるので手軽に利用できる。圧縮原料なのでかさばらず一般家庭はもちろんサウナや畜舎、各種施設など暖房が必要な所で有用に利用できる」と話している。
◆ 多彩な経歴から生まれた企画力とネットワークが武器
Enbestech社の社員はチェ代表と技術理事、広報担当などを含め6名。ペレットの開発生産、ボイラー製作と販売など一連の作業をこなすには社員が少ないが、チェ代表は「国文学を専攻したものの放送局のプロデューサー、マーケティング担当理事などを経験したため多くの知人とネットワークを構築できた。自ら事業を企画し博士クラスの人材の支援を受けているため事業は順調」という。
事業の成敗は堅実な企画とマーケティング、資本力に左右される。ベンチャー企業なので資金力は弱いが多様な経験を通じて企画とマーケティング感覚は他社に決してひけを取らないとチェ代表は言う。さらに同社ではペレットの開発と同時にこれを燃料とする暖房器の製造メーカーとネットワークを構築した。暖房用ボイラーと原料を同時に供給してこそ事業性があると判断したため。現在Enbestech社はペレットの開発と普及を、ボウエンジニアリング社がボイラー製作を担当する方向で事業が進行している。
チェ代表は「ペレットやウッドチップなど木材燃料を研究する企業が韓国にも3∼4社ほどあるが原料供給と暖房器の製作を一括して行なう企業はわが社が初めて。すでに少しずつ需要があり、秋以降にはさらに需要が増加することが期待される。今年は20億ウォン程度の売上げが予測される」と述べた。
 | ▲ Enbestech社の研究室に置かれたペレットボイラー ⓒ2008 HelloDD.com |
itom@hellodd.com
[2008-08-19]
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